Wednesday, December 28, 2011

数学2題

小学生の長男は学校で算数、かけ算について、
『掛けられる数×掛ける数 という順に書き、名数(数字の単位)は掛けられる数のものが使われる』
と習ってくる。
さにあらず、という記事(http://blog.ousaan.com/index.cgi/links/20111224.html)を目にした。詳細はリンク先を参照願いたいが、このかけ算の順番に関する規則はあくまでも教えやすく(覚えやすく)するために導入したものであり、かけ算の本質的には順序は関係ない、とのこと。つまり掛ける数×掛けられる数でも説明は出来る。
知識のひとつ、考え方のひとつとして覚えておきたい。

もう一つは、面白そうな立体(四面体)の記事(http://d.hatena.ne.jp/JunMitani/20111221)。ペーパークラフトでも試せそう。
この立体の面白いところは風通しはよいのに、ある角度から見ると隙間なく見えるようになる。サンシェードとして実用にもなっているようだ。
図形としても面白く、一枚の平面から折ることができ、切り込みの形がパスカルの三角形の偶数を塗りつぶしたときに現れる模様と同じになるというもの。

長男と試してみたい。

Tuesday, December 27, 2011

パズルブック

長男の成長に従い、ノンフィクション、理数系の読み物を選ぶのが難しくなってきた。
小学校低学年のときはエンターテイメント性の高いもので興味を持ってもらえればそれで良かったが、次第に「なぜそうなるのか」という解説がある、学術的な要素に踏み入ったものを読ませたくなる。かといって堅い内容でも興味が薄れてしまうので、エンターテイメントとアカデミックの中庸を行くような読み物がないだろうかと探していた。

最近、長男はパズルに興味を持っているので算数(数学)パズルの読み物からアプローチするのが良いかも、と思い探してみた。
いくつかの本は図書館にあったので早速借りてリビングに置いておくと、めざとく長男が本を見つけて開き、興味を持ったようだ。
ハードカバーの内容的にはちょっと難しそうな本だったのだが、中には挿絵があり、裁ち合わせパズルの解説があった。ある繰り返しの形を仕切って並べ替えることで別の繰り返しの形に出来るというもの。タングラムにも似ている。これに惹かれたようだった。

私自身、中身を読んでみると内容的には難しいのだが、一つの章が10ページ程度のコラム集になっているので、区切られた時間で読むにはとりつきやすい。実際、ある雑誌のコラムを集めた本のようだ。



こうして思ったのは、コラムを集めたような本は比較的読みやすいのではないだろうか。
しばらく、イアン・スチュアート、マーチン・ガードナーの本を続けて読んでみようと思う。

英語の成績

長女の通っている中学は2期制。つい先週に後期の中間試験が終わり冬休みに入った。
成績はどうしても気になるが、どうやら英語が得意科目になってきているようなので、これには一安心。
夏休みにイギリスを訪れたのが刺激になっているのだろうか。

Friday, December 23, 2011

目で見る シリーズ

長男が、学校の図書室から「目で見る宗教」という本を借りて来た。
この目で見るシリーズ、我が家には数学、物理があって、子どもには分かりやすくて良いと思っていた。続・目で見る数学くらいまでは出版されたことを知っていたが、<宗教><進化><経済><脳の働き><政治>とこんなにシリーズが広がっているとは知らなかった

タイトルからの印象だけだが、目で見る経済は子どもに読ませてみたい。










Wednesday, December 21, 2011

クリスマスの集まり

長男の学校でクリスマスを祝うための集まりがあった。

この行事は4年生が担当。学年から何人かが担当して聖劇を演じるのだが、長男も今回配役があったこともあり、私も参加させてもらった。

会場の講堂に入ると、ハンドベルの「きよしこの夜」の演奏で出迎えられた。集まりにぴったりの雰囲気がよかったと思う。

聖劇なので、キリスト誕生をモチーフに、他人に行うよいことが神への捧げになる、というテーマの劇だ。劇中や学校の授業だけのこととせず家でも実践出来るとよいと思う。


Tuesday, December 20, 2011

フラッグ、交流大会

日曜日、フラッグの大会があり横浜スタジアムへ行った。

大人の試合の前座でグランドが借りられることになり、神奈川・埼玉のフラッグチームに声を掛けて集めたとのこと。
限られた時間のなか、たくさんのチームが集まったためにルールも変則的になったが、子どもたちの喜ぶ様子・・・グランドに足を踏み入れると同時に「入ったぞ~!」と声を上げる子どもたちが印象的だった。

Monday, December 19, 2011

旧友

昔からの友人を招きBBQを開いた。
我が家では定番になっている、スズキをまるまる焼いたり、子どもたちの好きなマシュマロを焼いたりしたのだが、少々寒い日だったので、子どもたちはほとんど室内で、調理済みの料理を待っている状態。
冬は、鍋料理の方が良かったかも。

友人宅には夏休みにも訪問し遊ばせてもらった。この日も、ゆっくりと話しをすることが出来たことが嬉しかった。
母校のこと、震災の時のこと、スポーツのこと、北海道のこと、それぞれの家族・兄弟のこと、等々。

友人の家庭は、女の子三人。
子どもたちがどのような遊びをするのかと見ていたが、ピアノを弾いてみたり、人生ゲームをしたり。長男は紅一点ならぬ黒一点状態だったが、一緒に遊べて良かった。

また、集まりたいと思う。

教育相談

日曜日、長男はいつものように理科ハウスへ遊びに行っていた。
閉館時間になり、妻が迎えに行くと、長女の同級生の男の子とそのお父様がいらしたそうだ。

お父様にはずっと、元素周期表を見ながら講義に預かっていたとのこと。

小学校の時には、女子の多い学校、男子はそのままあがれるような中学がないため、進学、受験のための塾選びや進学先選び等々、家庭で悩むことが多い。
お会いしたご家族はこうした経験をされているため、経験談を聞かせていただけることはありがたい。

よきアドバイスを今後もいただけると良いと思う。

Thursday, December 15, 2011

1番でなければ

Jaxa のウェブページで、はやぶさ2の予算について、プロジェクトの意義を訴える記事が載っている
http://www.hayabusa.isas.jaxa.jp/j/index.html

記事は、元はやぶさのプロジェクトマネジャー、川口氏が執筆。

川口氏は、会社で開かれたセミナーの講師としても招かれ、その言葉を直に聞いたこともある。そのときに、この人は日本の科学技術の発展のために強い信念を持っていると感じた。

「1番を目指さなければならない」、「2番ではだめなんです」にはとても共感する。
応援したいと思う。


(*) 追記
Jaxa のページを見る前に、はやぶさ2が存亡の危機にある記事を見ていた。それをずっと探していたのだが、なかなか見つからず。何かのブログ記事だと思っていたのだが、探しどころを間違っていた。
記事は、日経ビジネスのページにあった。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/tech/20111206/224882/

続編とあわせて
http://business.nikkeibp.co.jp/article/tech/20111213/225152/?mlh3


冬季講習

中には受験に備えて4年以上塾に通う人もいると聞く。そういう人たちと比べれば我が家が勉強を始めるのはとても遅い部類。
一方で中学受験はせずに、小学校生活を楽しんで過ごす子どもたちもいることを考えれば、塾での勉強は不要と考える人もいるだろう。

長男の学習に関して言えば、関心のあることを中心にではなく、学校教育科目にそって体系的に学習させるよう、学習塾での勉強を始めさせることにした。まずはこの冬休みの冬季講習から。

入塾時に、オープンテストを受けた。ある指標で測れることは、めやすになると思う。
安直な使いやすさに惑わされないようにしたいとも思う。


一年のまとめ

成長記録として学校へ提出しているノート。このブログ記事のほとんどがそのための記事だが、ふと気づくと前回提出からだいぶ経ってしまった。

あわててまとめると、丸々ノート1冊分が未提出。

ついでなので終業式前にこの一年をまとめておこうと思う。

今年は、言うまでもなく地震の影響を大きく受けた。
学校行事も例年通りにはならず、家族、個人での外出も行き先によっては考え直すこともあり、振り返ってみれば、ほとんど旅行に行かなかった。

子どもたちの成長を見れば、4月に長女は中学生になり、子どもたち2人の通学経路が異なるようになった。
小学生、中程の学年にいる長男は、この時期、精神的に変わっていくことを実感した。成長して子供っぽさがなくなっていく部分もあれば、慣れなどから生まれる余裕のせいか、性格的、性質的なものなのか、直ぐにやっていることと違うことに興味が移ってしまって集中することが出来ない。これはとてもやっかなことだ。

学校の授業以外からの学びは、理系の遊びがほとんど。行ったことのあるところや、知っていることの上塗りをしているだけのように感じた。もっと幅を広げられる様な機会を作れたら良かったと思う。
そんななか、毎年夏休みの自由研究で取り組んでいる草木染めは、指導してくださる方と運良く巡り合えたことから、毎年取り組んでいても新たな学びができていると思う。

遊びを通して学ぶ、興味を持たせるために遊びを中心する時期は過ぎたように思う。より掘り下げた学習が必要になって来ていると感じる。

活動面では、
富士山登山に行ったこと、一年を通して「タンタンの冒険」に興味をもち映画の鑑賞までたどり着いたことが印象的。
富士山登山、来年は頂上まで登れるようにさせたいと思う。

フラッグは最後の年に。
夏休み前の最後の活動、遠征しての試合のとき、意を決して監督に「辞めたい」と訴えたものの一言で却下され引き下がったのが印象的(よくぞ、申し出られたと思う)。その後、シーズン終了まで続けられたことは評価したい。

来年、よい年になりますように。









Wednesday, December 14, 2011

ヒッグス粒子

先日のサイエンスカフェ にて講師の方が「近々大きなニュースが発表されるかもしれません」と話していた。
NHKのニュースや他のメディアでも報道された「ヒッグス粒子 発見へ“大きな進展”」というのがこのことのようだ。

長男にこのニュースを知らせたところ、「えーっ、ヒッグス粒子が見つかったの?」と、知っている様子。
聞いてみると、ホーキング博士の書いた子ども向けの本「宇宙の誕生・ビッグバンへの旅 (ホーキング博士のスペースアドベンチャー3)」 (http://www.amazon.co.jp/gp/product/4265820131) で読んだという。

興味の持ち方、知識の得かたにこちらが驚かされた。
知ることに意欲を持っていると言うことはすばらしい。




Tuesday, December 13, 2011

成長の機会

監督ブログにもあるが、フラッグ女子大会での子どもたち、試合を重ねるごとに上手くなって行く。

はじめのうちの試合では、なかなか決まらないパスも、試合を重ねるごとにタイミングがあってくる。相手は互いに勝ち抜いて来て強い相手のはずだが、際どいパスも通るようになっていく。実戦が最高の練習、という感じ。

短期間で目に見えて成長を感じられるのは、嬉しいことだ。

Monday, December 12, 2011

フラッグ 女子大会

12月11日、フラッグの女子大会が開かれた。
場所は千葉・成田。

我がチーム単独ではメンバーがそろわないのだが、日ごろ、地区大会では何度も対戦している他チームと合同でチームを作り出場を果たした。

他にも強豪チームがひしめくこの地区。上位チームは自分たちだけで女子チームを作り参戦。大会優勝はこうしたチームに持って行かれると思っていたのだが、寄せ集めの我がチームが善戦。優勝。

試合レポートは、監督ブログが詳しい。
http://gunji.blogzine.jp/brandnew_team_with_kiz/2011/12/2011_cf12.html

遠くまで足を運んだ会があるというもの。
良かった。


皆既月食

土曜日、夜は皆既月食が観測できるとの前評判。
長男も学校から理科のプリントをもらっていて、見る気は満々だった。

残念ながら予報では曇り。時折雲の合間から見られるかもしれないとの予想だった。

月食の始まる頃合いを見てテラスに出てみても月の姿は見られない。
6割欠けから8割欠けの頃は運良く雲が切れていたが、ピークの時間帯 (11時以降)は雲に覆われてしまった。


長男とは仕方なく、ウェザーニュースインターネット中継をiPad で一緒に見ていた。

一方、同じ時間帯、長男はテレビ番組の方が興味を引かれていたようで、むしろウェザーニュースのインターネット中継の方が便利でお手軽だったようだ。

肉眼で見られたタイミングで2-3回外に出て、実際に見たのがせめてもの慰み。

10時半ごろ
11時前

Tuesday, December 06, 2011

理科の研究ノート

週末、長男といっしょに理科ハウスを訪れた。理科の自由研究ノートにまとめるテーマについて調べるため。
今回のテーマは、「フクロウの羽音がしない理由とそれを応用したもの」について。
理科ハウスでは、フクロウの羽根の実物も見られたので、スケッチさせてもらった。こういう勉強はありがたい。

しかし、これをまとめたのは閉館間際の2-3分でのこと。それまでの時間に何をしていたかというと、その日展示されているものや、行っている実験に興味をうばわれ、当初の目的がどこかへ行ってしまうためだ。

この日の遊びは飛ぶ種のこと。カエデ、ニワウルシ、アオギリ、ラワン、ブナなどを模型にした折り紙を飛ばす。室内でも吹き抜けがあるのでこういう実験をやりやすい。
タネ作りから発展して、遠くへ飛ばすにはどういう形がよいのか、各人自前のアイディアを折り紙で作って飛ばしてみた。
ここまで来ると、長男としてはすでに遊び。こうした遊びもうまく先につながる遊びだとよいのだが。。。
左側がフクロウのはね。
右はトビ。
模様は似ているのだが、羽根の縁に注目。フクロウの方は毛羽立っている。

Monday, December 05, 2011

タンタンの冒険

長男が夏休み前から刊行済みの本を読破し、映画を見ることを楽しみにしていたタンタンの冒険。


http://tintin-movie.jp/
http://www.tintin.co.jp/


映画が12月1日に公開になり、念願かなって見に行くことが出来た。

また読書以外にも、ケーブルテレビで放送されていたものを録画したり、夏休みには原宿のタンタンショップへ行ってみたりと、予備知識は充分。私もそれにあやかって、一緒に見たり読んだりしていたので私自身の予習も出来ていた。

映画のストーリーは、原作の3つのエピソードをミックスしたもの。映画では原作を知らなくても楽しめるよう、細かいな修正と作品間のつなぎを考えられた脚本だが、予習があったおかげで細かいところまでよりいっそう楽しめた。


映画は長男の同級生2人とその家族でご一緒させていただいた。劇場では、3D+字幕か、2D+吹き替えの選択肢だったのだが、子どもたちの希望で3D版を選択。子どもたちも物語をよく読んでいたこともあり、字幕でも問題なかったようだ。

映画も続編を期待させるような終わり方。これも楽しみ。

クリスマスリース


今年もクリスマスシーズン。
日頃お世話になっている方や学校の教室へ飾れるように、アドベントの始まる週に間に合うように妻が準備した。
良いクリスマスを迎えられますように。










Friday, December 02, 2011

なぎさブラス

金管アンサンブル、なぎさブラスの公演を家族で聞きにいった。

今回、このアンサンブルの公演は7回目。
毎度だが、自宅からの徒歩圏で国内トップレベルの金管演奏が聴けるというのは嬉しい。

アンサンブルのプロフィールはWikiPediaを、当日のプログラムは文化プラザのWebページを参照いただきたい。

我が家族としては、すっかり定番になったこの演奏会の鑑賞。
子どもたちも少し大きくなり、体全体からわくわく感を発することはなくなってきたのが少し寂しいが、演奏を楽しんでいたと思う。

自分としての楽しみは、パーカッションの演奏。毎回ステージを走り回り一人でいくつもの楽器を演奏するのに感心する。今回も、左手でリズムを刻みながら右手ではマリンバで旋律を奏でる技術に感心した。

また、
金管五重奏の演奏は、音大では定番の課題曲だとのこと。披露していただいたテクニックを存分堪能した。

第2部、毎回趣向がかわりそのたびに楽しめるこのパート、今回は歌劇「カルメン」、なぎさブラスバージョン。
以下、過去の日記から、そのときの第2部のテーマのメモと。

第3回
湘南ヒットメドレー、ビリー

第4回
ジャズスタンダード、映画音楽、湘南ヒットソング

第5回
津賢直弘さん、ハリーポッター

第6回
サンバミュージック


Thursday, December 01, 2011

サイエンスカフェ 素粒子2


サイエンスカフェの続き。

素粒子の関連する話しとして、放射能のことも解説していただいた。
日ごろ、原子などを研究する立場から、放射能/放射線はとても身近な世界だとのこと。

3.11 以来、国民的に関心のある話しだが、放射線量とガンになる確率についての解説もあった。

通常の状態で、ガンの発生する確率は、33.3%
100mSv の放射線を受けるとこれが 33.8% になる

これを、多いと見るか受容できるリスクかは個人の判断。
ちなみに解説してくれた先生は、このレベルならば問題ないと判断して、筑波から逃げ出してはいないとのこと。

この確率が分かっているのは、ヒロシマの追跡調査の結果があるため。約50万人規模の追跡調査が出来ているためこのことが言える、とのこと。

客観的な知見が得られ、これもありがたかった。


サイエンスカフェ 素粒子

長男と妻と私の三人で、サイエンスカフェに参加してきた。
場所は、いつもの理科ハウス。テーマは「素粒子」。

長男は参加者対象からは若干はずれていたのだが、日ごろの理科ハウスでの様子を見てくださっている先生から特別にお誘いいただき参加させてもらった。

講師の先生は「子どもにも分かりやすく」、と説明の準備にご苦労されたようだったが、先生の心配をよそに、サイエンスカフェに参加した理科ハウス常連の子どもたちは前提知識としては充分な子が多く、そんな気遣いは無用。はかせの準備を上回る質問がバシバシ出てきて、見ている方は頼もしいやら、「知ったかぶっている様子」にはらはらするやら。
長男もよく質問していた。理科ハウスからお声がけいただいたのは、「これのおかげか」と思うくらい。

どんな質問が出たかというと、次のような具合。みんなの質問を私がメモした限り、その回答も書いておく。

・光も素粒子か?
ここでは、「光は素粒子ではない」とする。理由は、光が物質を構成するものではないため。
しかし、光を粒子だとする考えもある。

・素粒子に重さがあるか?
重さのある振る舞いをするので重さがあることは分かっているが、その量は計測できないほど小さい。
ホコリを考えるとよく分かる。ホコリは下に落ちるので重さがあることは分かるが、私たちの日常生活ではホコリの重さを測れる秤はない。

・素粒子に色はあるか?
色は原子によって決まるので、素粒子に色はないと考えている。
色は、特定の色を反射する、吸収することによって、人間には色として感じられるため。

・物質はどのくらいの数の素粒子で出来ているか?たとえば人間一人分は?
炭素12g分の原子の数が、6× 10の28乗と言うことが分かっている。これが12g分なので、人の体重を掛けて、炭素の原子量分の中性子6個、陽子6個分にして、その中に素粒子が3つずつあるので・・・と計算できる。「ちょっと想像を絶する数になります」
面白かったのは、10の28乗のところ。私たちの日常で出てくる大きな数の単位はせいぜい兆か京くらい。これは10の16乗くらい。先生が、「1京の1億倍だから京の三つぐらい上の単位・・・・」とつぶやくとすぐに子どもたちが「億・兆・京・ガイ・ジョ・ジョウ・・・・ジョウです!」と子どもたちが反応する。この記憶力には脱帽する。

・ニュートリノはどうやって出来るのか
ニュートリノ3種類(電子ニュートリノ、ミューニュートリノ、タウニュートリノ)と対になる粒子(レプトン:電子、ミュー、タウ)が原子核と衝突したときに出来る。

・3種類のニュートリノ(電子、ミュー、タウ)の違いは何か
一番の違いは重さ。

(*) 後の方のQアンドAはほとんど私の理解を超えている。

個人的に興味深いと思ったの2点。
・素人むけに、素粒子のことを話すための話しの展開
・最近のニュースで、光速を超えるニュートリノを発見したというニュースについての解説

話の展開は、まず、日常の目に見える世界からどんどんと微少の世界へ話していく。
クッキーの材料 = 小麦粉、砂糖、卵、牛乳
牛乳の成分 = 栄養素、カルシウム、炭水化物、糖類、脂肪類
炭水化物、糖類、脂肪を構成する化学式 = 物質は数10種類の原子で出来ている。原子はこの宇宙に100数種類しかない (ここで化学式が出てくる展開がスゴイ)
原子は、原子核と電子で出来ている。原子核は陽子と中性子で出来ている。
陽子、中性子は、素粒子(クオーク)から出来ている。
前述の通り、集まった子どもたちの知識では、一番難関と思われる部分をいとも簡単に通り越してしまったのだが。

光速を超えるニュートリノ発見のニュースについての解説では、
多くの科学者が報告内容を疑問視していることを教わった。
理由としては、10年ほど前にノーベル賞を受賞した小柴博士。その受賞理由は超新星爆発によるニュートリノを観測した功績によるものだが、もし、ニュートリノが光速よりも速ければ超新星爆発を観測した3年前にはニュートリノが地球に到達しているはず。なので、実際の観測と結果が一致しない。
とか、
今回の光速超えの発見は、数百キロの間を、数10億分の1秒(数ナノ秒)差というごく小さい時間差での到着を観測したというもの。この時間差、コンピューターや計測器の動作速度---これらも数10億分の1秒で一つの動作をする機器にとって非常にきわどい判定であること、などを解説頂いた。
こうした解説には、ナルホドと思う。

楽しめた数時間だった。

理科ハウスの日記にも載っていました。

素粒子については、こちらを参照