Wednesday, March 30, 2011

理科ハウスで実験

27日、日曜日には長男と二人で理科ハウスを訪ねた。
いま、理科ハウスで展示されている実験がとても面白い。こんな時期に不謹慎かもしれないが、自らの身の回りの出来事だからこそ子どもたちも一番興味を持てるテーマ、地震そして液状化。

三浦半島の活断層を研究しているグループからの提供だとのことだが、プレートテクトニクスによる地震発生のメカニズムを模型化したものが置いてあった。手回しで海洋側のプレートを回しベルトが回転していくと大陸側のプレートにひずみがたまって地震につながる様子が表されている。手作りな感じ、子どもの夏休みの自由研究のようなできばえがよい。

そして液状化実験
金魚を育てるほどの大きさのプラスチックの飼育ケースに水を含ませた砂を詰めてある。町並みの建造物の代わりにフイルムケースやレゴブロックやペンなどを砂に立て、地震の代わりにケースを横からたたくとあっという間に水が浮かび上がり液状化してしまう。立ててあった建築物は浮き上がって倒れてしまった。
子どもたちにとっては、砂遊びの延長。山を作ってあったらどこから溶けはじめるか、ストローを立てて水が抜けるようにしたらどうなるのか、等々遊びながらの学習になっていると思う。

実験の様子は、理科ハウスの日記を見ると良い。

上の二つの実験とは趣が異なるが、私としてはサンプリングの実験に興味を持った。
箱のなかに2色、合計10個のボールが入っている。1回ずつ取り出して色を確かめては元に戻す。これを10回繰り返した後で、中身の個数を当てるというもの。たとえば、
10回取り出したうち、赤が3回、白が7回出たときに、実際に中に入っているボールは何個ずつか、というのが問題。
実験の結果は、全くランダムに取り出しているはずなのに、驚くほど小さな誤差でボールが取り出される。サンプリング調査が有効な様がよく分かる。
当然ながら、回数を増やせばより値が正確になっていくので、Aさんが10回取り出し、Bさんが10回取り出し、と重ねていった平均値を取ると正解が出やすい。

統計のことを勉強し直したくなる。


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