普段目を通しているblogから、「フラッグフットが小学校で準必修科目化」という記事に目がとまった。
NFL Japan のコラムを示し、小学校の新「学習指導要領解説書」によって授業にフラッグフットが取り入れられるだろうことが紹介されている。「学習指導要領解説書」ということで、法的拘束力はないとのことなので、うちの子どもたちが通う学校で取り入れられるかどうかは不明。
コラムによれば、すでにフラッグフット導入済みの小中学校数が約3,000。文科省の資料(平成20年度学校記保調査)によれば小学校数は全国で約22,000、中学校が約11,000 なので、割合にして1割弱の学校ですでに授業として行っているようだ。まだまだ少ないなぁと言うのが感想。
競技としてみた場合の普及具合はフラッグフットの協会加盟チーム数で見ると圧倒的に関東が多いし、上位にアメリカンフットボールチームがある組織(富士通、シーガルズ、法政大、日大、慶應大、立教大、早稲田大など)が多いので、こういう所から普及していくのだとしてもまだ偏りがありそうだ。
児童を指導する観点からのフラッグフットの価値は各所で述べられている。
事前に話し合って作戦を決め、チームで共有したうえでプレイを行うフラッグフットボールをすることによって、児童たちはコミュニケーション能力が高まり、他人の長所を尊重することを覚える効用があることも、筑波大学の研究などで解明されている。
(NFL Japan コラムから)
- ボールを持って走れることができるという行動的自由度がある。
一人一人それぞれの持っている能力で楽しめ、喜びを味わうことができる。- 作戦を立てることが不可避に要求される。
作戦を考えるために、相談(意見を出しあう)したり、教えあったり、学びあったりすることによって、人とのかかわりを高めることができる。- ゲームの実現機会が多い。
動きが簡明なゲームであり、作戦と兼ねてチーム全員が参加するゲームを展開することができる。このように、戦術学習を中核とする球技の教材体系から見て、フラッグフットボールはもっとも価値の高い教材である。すべての子どもたちに、フラッグフットボールを通して戦術学習の楽しさを味わわせていただきたい。(日本フラッグフットボール協会のページから)
おせっかいながら心配されるのは指導者の育成。フラッグフットボール協会では指導書の配布や教員を対象とした講習会を開催しているようだが、競技としてまだまだ一般的とは言えないのでどのように教えていけばよいのか戸惑う部分も多いのではないかと想像する。アメフトチームがいろいろな機会に出張指導をしているようだが、競技の底辺を広げる意味でもそのような活動を応援したい。競技人口が増えることを望む。
長男は、今年から地元、鎌倉のフラッグフットのチームにはいり、私もコーチとして関わるようになった。団体競技からいろいろと学び役立てられるとよいと思う。
(*) 参照記事
スポーツビジネス from NY
http://tomoyasuzuki.jugem.jp/?eid=553
NFL Japan
http://www.nfljapan.com/column/detail/5992
産経新聞
http://sankei.jp.msn.com/life/education/080730/edc0807300831000-n1.htm
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