Sunday, August 13, 2006

いやでも楽しめる算数」清水義範 -- 第7話 文章題が嫌だったのだ から引用

「文章題を解くのに必要なのは算数の能力だけではなく、問題の意味を理解するため国語力が必要」
一方で、
問題になる文章は国語的にしっかりしていなければならない。
問題が悪文であったら何を答えればいいか分からない。
問題文の悪文の例として、いくつかの○○算があがる。
つるかめ算
旅人算
植木算
仕事算
流水算
設問では状況の設定がいかにも不自然で、問題の読解よりもシチュエーションの不自然さに気をとられてしまうようでは、文章題の読解力を試す本質を阻害してしまう。
たとえば
ツルとカメがあわせて8匹、足の数があわせて26本であるとき、ツルとカメは何匹いるか。
というときに、足の数だけを数えるような状況が考えられない、というのだ。ツルとカメを数えるときにあわせて8匹、とは、数えた結果でありその過程で何匹ずつか分かっているはずだ。というのだ。
なるほどね。だけど、それはそれで問題として割り切らなければならないし、子どもにもそう教えるしかない。が、そのように問題文の不自然さに気をとられてしまう子どももいる、ということを認識しておこうと思う。

文章題に限らず、問題文を理解・読解するためには読み取るだけの力が必要だと思う。やはり小学生の時期には国語の力を養うことがとても大切なのではないかと思う。

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