Tuesday, May 29, 2007

教育関連の話題

二つのメディアから取り上げたい。

5月26日のNHK週刊こどもニュース
最近、子どもと一緒にこの番組を見るようになった。どうしても、食事の時間と重なるため、ビデオにとって置いて食後に見ることにしている。この日も長女といっしょに見た。
大人気!子どもの仕事体験」というコーナーで紹介されていた総合学習の一コマでは、「正社員とフリーターの生涯賃金差が、約2億円になる」と教えていた。

2億円という金額は、私もこの番組で初めて認識したが勤続40年として単純計算しても年収差で500万円あることになる。衝撃的な数字だと思う。最近の話題、working poor などで年収 300万円などと聞くが、それに対しては年収800万円以上。以前、湾岸戦争の頃エグゾセミサイルが1発約2億円で、サラリーマンの平均生涯賃金と同じ程度と聞いていた。時代は遷り、格差が広がったと言うことなのだろうか。

番組では、中学生のコメントでフリーターという生き方もいいのではないか、とか、番組内容をサマリーしたページでも肯定的だったのだが。

日経ビジネス 5月28日号の特集は「本当の教育再生 光る現場に学べ」と言うタイトルで、教育問題が取り上げられている。
記事の見出し部分では、ふたつの別々のアンケート結果で、日本の小学生、高校生に厭世観いかに広がっているかを表そうとしている。

出所:日本青少年研究所が2006年に実施した「小学生の生活習慣に関する調査」「高校生の意欲に関する調査」

質問:小学生に聞く、将来のためにもいまがんばりたい

日本(東京)ではそう思う人が 半分以下 に対して
ソウル、北京では そう思うという回答が3/4近く

◎調査時期、方法、内容

質問:高校生に聞く、暮らしていける収入があれば、のんびり暮らしていきたい (高校生)

日本  とてもそう思う、まあそう思う、の合計が8割以上に対して、
米国、中国では とてもそう思う、まあそう思うの合計がいずれも5割以下
◎調査概要    ◎単純集計結果

高校生向けの調査結果と、前述のNHK週刊こどもニュースをみて、最初に浮かんだのは、「本当に大丈夫か?」という感想だった。

この調査結果については、原典を当たってみて分かったが、特に高校生に関する調査については、30項目近くある質問のなかから、一つの質問とその結果だけを取り出して提示されている。それで万事を表しているとは思わないが、全体的な傾向としては、やはり日本の子どもたちは将来に対する希望が感じられないように思う。

記事の内容は、日本・米国式の競争理論で教育再生を図る試みと、フィンランド方式が紹介されており、うまく対比されていたと思う。

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