土曜日、父の会があり、小学校へ行く。
今年は、学校の理事長でもあるシスターのお話だった。
全体の集まりのときのお話から考えたことが2つあった。
ひとつ目は、集まりでの話とは直接関係ないが、道徳教育と宗教について。
受験のための学校説明で、キリスト教や仏教などの宗教を背景に持つことは否定的に捕らえられているてあまり表に出さないようにしていると聞く。個人的な感覚からすれば、むしろ宗教という柱を持っている方が道徳教育に関しては芯が通っていてブレることがないのではないかと思う。
「友だちを大切にしよう」という目標ひとつとってみても、単に道徳観念から言うのと宗教的な背景をもって、聖書から引用した「私があなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合いなさい」と言う教えから来ている、と言われるのでは感じる重みが違う。
「武士道」(新渡戸稲造)の冒頭、氏が師としていたド・ラブレー教授との問答で、日本に宗教教育が無いことに驚かれ、宗教教育なしでどうやって道徳を学ぶのを問われるところから始まる。今から100年以上も前のことではあるが、新渡戸氏は道徳上の教えを学校で習ったわけではなく、自分の正邪善悪の観念を与えたのは「武士道」であったと気づいた。
今の時代、武士精神が普段の生活の中にどれほど浸透しているか分からないが、道徳教育に関してしっかりとした背景を持っていることはもっと肯定的に考えてよいのではないかと思った。
もう一つは、学校の行事に関すること。
バザーのときの来校者、入学希望者の保護者の方々から、「児童の保護者が働いている姿をみて、仲間に入れていただきたいと思った」という感想をもらうと、聞いた。数年前には、真逆の感想からバザーの開催は入学希望者数に対してマイナスの要素と考えているとも聞いていたので、このような感想が聞けるのは嬉しく思う。
学校を特色づける行事として、その意義 -- チャリティー、子どもたちに楽しんでもらいたい -- を大切にしていけると良いと思う。
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