Thursday, January 22, 2015

好奇心の灯をともす 秋山仁の数学体験館

昨年末、長男と一緒に行った数学体験館のことを理科ハウスで話すと、ちょうど数学体験館のこと、秋山仁氏のことが記事になっていると教わった。
http://tanakat13.blogspot.jp/2015/01/blog-post_8.html

記事は、サイエンスウインドウ誌に掲載。
サイエンスウインドウ誌は科学技術振興機構が発行する科学教育誌で教育機関に配布されているほか、誌面はウェブに掲載されて無料で読むことができる。
http://sciencewindow.jst.go.jp/
http://sciencewindow.jst.go.jp/issue/pdf/SW2015_1-3_1p.pdf

今号 (2015年 冬号)は「なぜ数学を学ぶの?」という特集。秋山仁氏の記事以外にも良い記事が沢山載っている。

とても共感を覚える箇所をいくつか抜粋。

(算数、数学に限らずものごとに取り組む姿勢として)
元プロ野球監督の故大沢啓二氏の話。現役引退後、アメリカにコーチの修業に行っていたときのこと。バントができない選手たちに手取り足取りで教えようとしたら、それを見ていた大リーグのコーチに言われる。
「教えちゃダメだよ。教えりゃすぐにできるようになるけど、そんなのは熟練した深い技能にはつながらない。自力で壁を乗り越えてできるようになったときに、本当の技能として身に付くんだ」
算数もスポーツも、職人が弟子に技術を伝えるときに何も教えず「盗んで覚えろ」と言うのも、みんな同じだと思った。


(師との出会いについて)
「良い先生は丁寧に教える、もっと良い先生は自ら範を垂れる、最高の先生は子どもの心に好奇心の灯をともしてやる気にさせる」 --- アメリカの哲学者ウィリアム・アーサー・ワード

長男の話を聞く限りは、学校で良い先生に巡り合えている様子

(子どもたちを数学、勉強に向かわせる動機付けについて)
好きだからやれるんです。子どもだって同じですよ。好きにさせてのめり込ませちゃえば、あとはもう「やめろ」と言ったってやるんです。

そうなれば、算数や数学に限らず、人生のさまざまな場面で難問に直面したとき、何をすべきかを考えていく姿勢が育っているから、その教育はほとんど成功です。子どもたちに算数や数学をいかに好きにさせるか。勝負はそこなんです。不思議を感じる感性と、それを解き明かす術と醍醐味をはぐくむことです。

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