Wednesday, October 18, 2006

子どもに携帯電話は必要か


長女が小学校へ入ったときにこのテーマを考えた。
最近セコムのブログサイトに表題のテーマでの意見募集が掲げられていたので、改めて考えをまとめてみようと思う。

セコムと話そう「子供の防犯」ブログ
<トラックバックキャンペーン>みんなで考えよう"子供の防犯""子供の安全"

携帯電話というデバイス対象ではなく、携帯電話のもつ個々の機能について要不要、他に手段がないのかなどを考えてみた。

【連絡手段として】
〈子どもから親へ〉
〈親から子どもへ〉

【位置確認手段として】
GPS機能などを利用して、親が調べるため

【緊急時の通報装置として】
子どもが自ら電話をかける
非常ボタン的な使い方

前回考えたことは、
連絡手段 (子供->親)
 公衆電話で間に合わないだろうか。
 子どもの行動範囲を考えると、訪問先の施設(学校、進学教室、友人宅)、駅など電話はありそうだ
 もう少し大きくなって行動範囲が広がれば、再検討の必要がありそうだ。

連絡 手段(親->子供)
 緊急時でなければ、あらかじめ行動予定を明らかにしておくことで連絡可能なはず。
 前項のような行動範囲(学校、友人宅等)であれば親からの連絡は可能。

位置確認手段
 これも前2項に似ているが、行き先を事前に知らせておくこと、行動予定を知らせておくことで事足りる。

緊急時通報手段
 この項目は緊急時の定義やどこに通報すればよいかなどの要素を考えるのが難しいが、
  防犯ベルで良いのではないか?
  子供が犯罪に巻き込まれたような場合に、携帯電話の通話や非常ボタンが使えるかどうか疑問。
  いまの携帯電話、ココセコムなどの位置通報サービスにどこまでの防犯効果があるかどうか疑問。 (どのような犯罪のどのようなケースには携帯電話を持っていることが有効で、どのようなケースには役に立たないか、スタディが出来ていない)
  
 さらに発展系としては、ココセコムなどを利用した現場急行サービスも考えられるが、上記と同じく子供が緊急時を認識して、非常ボタンを押せるかどうかに疑問を感じる。


携帯電話でしかできないことは次の様なことだと思うが、それが必要な場面はほとんどないと思われた。

  • 親から子どもへの連絡(通学中、移動中など)
  • GPSを使っての位置確認(検索)

また携帯電話を持たせたい理由の一つには防犯があると思うが、前に上げたとおりケーススタディが出来ていないし、過去にニュースになったような子どもを対象とした犯罪(誘拐など)が、携帯電話を持っていれば防げたかどうか疑問だ。
不審者情報が聞かれるようになり、わが子に危害が及ぶのが怖い、という意見を目にするが、 不審者に危害を加えられそうになったときに、子供が携帯電話を持っていたからといって、なにが出来る?親に電話?110番?仮に親に電話がつながって、その時親はなにが出来る?
これらの疑問に、自分で納得できる答えは見つけられなかった。


一方で子どもに携帯電話を持たせることの弊害、心配事、リスクはないのだろうか
通話料金
 
通話先限定、通料金上限設定などのサービスはあるが。

メール利用に伴うリスク
 文章での意志疎通の難しさ、出会い系、迷惑メール(脅し、不当請求など)
 メールが利用できない端末にしても良いが。

ケータイウェブ利用に伴うリスク
 メール利用のケースとほぼ同じ
 通話同様にパケット料金の観点での懸念はある。

子ども携帯電話への想定外の着信
イタ電、間違い電話、悪意のある電話(嫌がらせ)

学校での授業の妨げにならないか
 不意の着信、メールが気になる、等々

結論としてはありきたりだが、各家庭の事情の応じて決めればよいことだと思う。
我が家では、今のところ携帯電話は不要との結論に至っている。

子どもの成長に応じて段階的に利用できる機能を制御可能な携帯電話があれば、使わせるかも知れないなぁ。


セコム「子供の防犯」ブログ×BlogPeople トラックバックキャンペーン

No comments: