先日図書館で借り、わが子に教える作文教室、講談社現代新書を読んだ。
私が理解した範囲で、要点を抜粋しメモしておこう。
長女が借りた作文の書き方おしえてよ 1・2年も斜め読みしてみたが、概ね要点は同じように感じた。長女は、早速この本に書いてあった技法を日記に用いていたようだ。
- 子供をやる気にさせる
気軽に文章を書けるようなお膳立てをする
たとえば、親子で手紙を交換する、家族新聞を作成する、など。
# これは早速取り入れてみようと思う。どんな形だったら、自分が息切れせずに続けられるか、ちょっと考えてみてから。
- ほめてその気にさせる
やってはいけない例
-字が汚い、丁寧に書きなさいなどの指摘
-また同テーマの作文(日記)か。たまには別のことを書きなさい。など、子供のやる気をそぐような指導
とにかく、良い点を見つけてほめるようにする。最初のうちは、「長い作文が良く書けたね」などのほめ方でも良い。
また、作文に書かれたことについて、道徳の観点のみで指導するのはもってのほか。
(この本の場合、テーマが「作文指導」のため。 家庭での教育ではまた観点が異なるはず)
- ことばで遊ばせる
しりとりや、だじゃれなどを普段の会話から用い、言葉の感覚を養っておかないと、文章には反映されない。
- テンとマルの使い方。
子供の文章は、何かと「~して、~して、~して」と長々と一連の出来事が続けて書かれがちだ。一方で、句点は本来意味の区切りに打つべきだが、子供の作文では書くときの思考の区切りに打たれがち。よって、テンは少なめに。マルは、文章を短く区切るために多めにさせる。というのがこの本での要約。
# このことは、とりあえず頭の隅に置いておこうと思う。長女の書く文章については、しばらく眺めていよう。
- テーマを絞る/タイトルは最後に付ける
子供の作文のタイトルにありがちな、「~~したこと」という題は加工としている出来事の全体を包括しすぎている。
テーマを絞り、その出来事の中で一番印象に残ったことを書くようにすると同時にそのしぼったテーマに合う題を付けるため、文章を書いた後で題を付ける
# 長女の日記を、昨日、今日の分を見たら、これまでの学校の指導のおかげだと思うが、このレベルのことは出来ているように思う。
# これから以下の部分に関しては、「なるほどな」と思うが、さし当たりは知識に留めよう。長女に当てはめて行くにはまだまだ先のことだろう。
- 擬人法・比喩を使ってみる
- 接続詞を使う
「それで」など一つの接続詞だけでで文章をつないでいくと文章が単調になる。
接続詞で文章をつなぐためには、前後の論理的構造がなければうまくつながらない。特に文法を意識せずとも、意味が通るようにさせるために、文章を考えなければならなくなる。
子供たちに考える刺激を与えるために、使わせてみたらよいと思う接続詞が挙がる。
それで、だから、すると、けれど、ところが、なのに、そして、それから、その上、ただし、または、それとも、次に、
- 形容詞が使われるようになってくると
形容詞は書き手の感じ方が良く表現される。形容詞が足りないと思ったら、「それはどんな形だったのか、硬かったか柔らかかったか」など、質問をして子供に思い浮かべさせてみる。
- 手紙を書いてみる
実際には出さない、架空の手紙を書かせてみる。
- 子供の得意な文を見極める
子供の性格により、得意な文章の分類があるようだ。そのような特性があることを知っていると良い。
文章の種類:
調査報告文、物語、観察文、事実を新聞記事のように書くこと、宣伝文、等々
- 良い手本を見せる/人の作文を読む
親が子供の手本となる。
本をたくさん読ませる。
# これも学校の指導のおかげ、比較的実践できている用に思う。
- 読み手がいることを意識させる
書いたことが独りよがりになっていないか、読み手の理解のために説明が必要な部分は説明をしてあるか?今度から、日記や作文を見るときにはこのようなことを気にしながら読んでみたい。
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